川崎市は14日、等々力緑地(中原区)の再編整備の中でプール整備の可能性を探る方針を明らかにした。年間約5万人の利用があった同緑地内の等々力プールが2015年夏に廃止、撤去されてから、再整備を求める市民の声も多い。
同日の市議会本会議で、自民党の吉沢章子氏(多摩区)の代表質問に答弁。15日の共産党の渡辺学氏(幸区)の代表質問にも答えた。
市は先月、等々力陸上競技場のサイド・バックスタンドを整備する第2期整備の基本方針案を公表。この検討過程でも、屋内プールとの複合施設化の可否が注目されていた。
藤倉茂起建設緑政局長は「今回の増改築案では既存スタンドの一部を残しての整備であり、複合化は難しい」と説明。その一方で、カフェやレストランなど民間活力を導入しやすくなる今月施行の改正都市公園法を挙げ、「法改正を踏まえ、緑地全体の魅力を高めるために、民間事業者と効果的な連携を図る仕組みを調査し、(緑地内の別の場所に)プールを整備する可能性も検証したい」と述べた。
11年度に策定した等々力緑地再編の実施計画では、等々力プールを廃止し、幼児用のじゃぶじゃぶ池を整備する方針となっている。