横浜駅西口の再開発で、横浜市は12日、西口駅前広場整備に関する市民意見募集を始めた。通行人らで混雑する現状を解消するため、市は通行と待ち合いの空間を分けるほか、オープンカフェの設置などを検討しており、2020年東京五輪・パラリンピック開催前の夏ごろの供用開始を目指している。
西口再開発を巡っては、JR東日本の駅ビルのほか、中央自由通路と西口地下街の間にある階段・通称「馬の背」をなくす工事なども進められている。
市によると、現在横浜駅中央自由通路から馬の背を利用して地上に出るのは平日1時間当たり平均約3万8千人。公共交通に乗り換える人と通行する人が入り乱れて混雑している。再開発によって、中央自由通路から地下や屋外など多方向に分散化される見通し。駅前広場周辺の道路も歩行者専用道路を整備したり、一方通行規制の方向を変更したりして通行しやすいよう見直す。
バスターミナルやタクシー乗り場に面している駅前広場は歩道スペースを通行エリアと待ち合いエリアに分けるほか、イベントの開催やオープンカフェの設置なども検討されている。市担当者は「問題点や活用方法など多くの意見を聞きたい」としている。市民意見募集は7月12日まで。問い合わせは市都市整備局都心再生課電話045(671)2693。