県は13日、開会中の県議会第3回定例会に総額43億6300万円の一般会計補正予算案を追加提案した。政府が閣議決定した「3段構えの経済対策」第1段に対応した措置で、緊急輸送路整備やゲリラ豪雨対策といった防災対策が柱。同日の常任委員会で即日可決され、15日の本会議でも可決される見通し。
補正予算案では、災害時の危険性が高い県内11カ所の公共工事に8億2300万円を計上。国道129号戸田交差点(厚木市戸田)の立体化や三浦縦貫道路(三浦市)を改良し緊急輸送路を整備するほか、金目川(平塚市)や引地川(藤沢市)などの川底を掘り下げ、集中豪雨対策を強化する。いずれも本年度内の完成を目指すという。
一方、35億4千万円は緊急雇用創出事業臨時特例基金に積み立てる。同基金の積立総額は252億円に達し、失業者雇用などへの活用を目指す。補正額の財源は国庫支出金約39億円を充てるほか、残りの約4億6千万円は起債で賄う。
政府は円高やデフレへの緊急対応として、3段構えの経済対策を9月10日に閣議決定。第1段は国の予備費9180億円を活用し、地域経済対策などに充てる方針を示している。
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