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値上げ議案また否決、賛否市議ら複雑…市長「従わざるを得ない」/南足柄市議会

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2010年10月5日(火) 00:28

南足柄市の幼稚園保育料の値上げなど市民の負担増を伴う財政再建関連の条例改正3議案が4日、市議会でまた否決された。昨年12月議会から内容は修正されたものの、同議案が続けて否決されるのは「記憶の限りは過去にないと思う」(市議会事務局)という異例の事態だ。

初提案の日帰り入湯税の新設も含めると4議案が否決された。市関係者は「万全の準備をした上で提案したはずなのだが」と話す。

関係者の中には「来年4月に市議選を控え、市民に不人気の議案に賛成しづらい議員もいるのでは」と指摘する声もあるが、反対に回った市議は「選挙があるからいい格好をしたわけではない」と明確に否定。「若い人に市内に住んでもらうためにも子育て支援は時代の流れ。時代に逆行するような保育料の値上げに賛成できるわけがない」と明かす。入湯税の新設についても「これから南足柄に観光客を呼ぼう、観光振興しようという時期に、誘客の障害になるようなことはできない」と話す。

別の市議は市の一般職員の給料カット率が5%であることに触れ、「低すぎる。市は民間の商工業者がどれだけ厳しいのかわかっているのか。市民は職員の人件費のために税金を払っているわけではない」と憤る。

賛成した市議も思いは複雑。「何でも値上げしない方がいいのはわかっている。人件費の削減など行政も非常に努力している。行政、議会、市民と3者が少しずつ痛みを分かち合うことも必要ではないか」と説明した。

沢長生市長は取材に対し、「市民から信託を受けた議員が決めたこと。それに従わざるを得ない。これ以上は感想はない」と答えた。

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