菅直人首相の圧勝に同氏を旧民主党時代から支えてきた県内のベテラン国会議員は「一つの区切りがついた」と喜びをかみしめた。小沢一郎前幹事長を推した議員は、小選挙区ごとの党員・サポーター票での大敗を「民意の厳しさを感じた」と謙虚に受け止めた。
小沢氏をめぐる「政治とカネ」の問題で「検察と戦うのなら幹事長を辞めてからにせよ」と明言してきた首藤信彦氏(衆院7区)は、菅氏を応援し続けてきた。大会会場で仲間の議員と握手を交わし「国民はクリーンな政治を望んだ。一つの区切りがつき、すっきりした」と笑顔を見せた。
国会議員票と党員票との得票傾向の違いについては「民主主義の下ではよくあること」とした一方で「選挙区の民意は重い。(小沢氏系議員の)離党とか分裂はない」と余裕をのぞかせた。
小沢氏支持を明言してきた笠浩史氏(9区、党県連代表)は「やはり民意は厳しかった。受け止めて今後に生かしたい」とコメント。「国会議員の支持はほぼ半々となり、政策面では良い内容を出し合えた選挙だったのではないか。統一地方選へ向け、知恵を寄せ合っていくことがこれからの課題」と党内融和を見据えた。
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