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バーベキュー利用を有料化、ごみ問題を受けて多摩川で社会実験へ/川崎市

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2010年7月22日(木) 09:30

多摩川河川敷でバーベキュー利用者によるごみの大量発生などが問題化しているのを受け、川崎市は同市高津区の二子橋付近の河川敷で9月、バーベキュー利用を有料化し、利用時間などを制限する社会実験を行う。市によると、バーベキューの施設や道具の使用料ではなく、ごみ処理などを目的とした有料化は全国的にも珍しいという。

二子橋付近では、休日を中心にバーベキュー利用が盛んだが、空き缶やペットボトル、生ごみ、使用済みの鉄板など大量のごみが捨てられている。2009年度は114トンのごみが発生し、処理費用約730万円は市が全額負担した。

また、スピーカーを持ち込み大音量で音楽を聴く利用者もおり、周辺住民から苦情が相次いでいる。このため、市は今年1月から地域住民や商店会などとともに対策を協議。地域住民を対象に実施したアンケートで、「ごみ処理費用は利用者が負担すべき」との声が多かったことなどから、二子橋付近の約4ヘクタールの区域で有料化の社会実験を行うことを決めた。

9月1日から30日まで実施し、小学生以上を対象に1人当たり500円を徴収する。市は期間中に約1万人の利用を見込んでおり、収入はごみ処理や河川敷の清掃などに充てる。利用区域には柵を設け、入り口で利用料を徴収する。利用者の多い土日・祝日には警備員を常時約10人配置する。打ち上げ花火や音響機器の持ち込みを禁止するほか、これまで設けていなかった利用時間も午前6時から午後6時までとする。河川敷は国有地。管理者である国から市が占用許可を得ている。社会実験には国の承認が必要で、さらに有料化の本格実施には市の条例改正も必要になる。市多摩川施策推進課は「利用者や周辺住民の反応を見ながら、有料化の本格実施や範囲の拡大を検討していく」と話している。

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