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安堵と批判が交錯、鳩山首相辞任で県内国会議員/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2010年6月3日(木) 00:09

鳩山由紀夫首相の辞任表明は県政界にも波紋を広げた。民主党の県内国会議員からは「小沢一郎幹事長と刺し違えた」との観測も。後継の「党の顔」選びでは参院選をにらみ、「フレッシュな布陣を」との要望が聞かれた。一方、野党議員からは「選挙目当て」と批判の声が上がった。

それはあまりに突然だった。臨時の両院議員総会の招集連絡は開会の約1時間前。会場となった衆院別館講堂とその周囲は報道陣であふれた。閉会後、参院議員の中には笑顔を見せる者も。会場の隅で緊急会合の日程調整をする姿もあり、「ポスト鳩山」へ向けての動きものぞいた。

「幹事長と刺し違えるしか党内浄化を進める道はなかった」。旧民主党時代から鳩山首相と行動を共にしてきた池田元久氏(衆院6区)は推測。「党内から『政治とカネ』の疑惑を一掃すること」を後継代表の条件に挙げた。

普天間問題の解決に努めてきた斎藤勁氏(衆院比例南関東)は「普天間は鳩山首相一人でなく民主党全体の問題。次の首相は、きちんと国民に説明していかなければならない」とした。

県連筆頭副幹事長の勝又恒一郎氏(同)は「フレッシュな顔ぶれで国民から見て期待が持てる布陣を取ることだ」と提案した。

7月に改選を迎える議員たちの反応はさまざま。自身のブログで鳩山首相をただした金子洋一氏(神奈川選挙区)は「大変ぶしつけなことを申し上げたが、勇気ある決断をされた。民主党の原点に戻ってスタートを切りたい」。県連所属の那谷屋正義氏(全国比例)は「残念だが、国民の支持を得られない中で苦渋の決断をされた。政権獲得後の8カ月半にやってきたこと、これからやろうとすることをしっかり訴えたい」と目標を見据えた。

千葉景子法相(神奈川選挙区)は鳩山首相が辞任表明後に開いた臨時閣議に参加。追いすがる報道陣を振り切り、厳しい表情で官邸を後にした。

一方の野党は批判一色。自民党国会対策副委員長の田中和徳氏(比例南関東)は「乱暴な国会運営が国民からの信頼を失う理由になった」と指摘。「『政治とカネ』の問題も役職を降りたからといって一掃されない」と突き放した。

「判断のタイミングが遅過ぎる」。公明党の松あきら副代表(参院神奈川選挙区)は法務委員長の立場から「ただでさえ審議時間がない時期に、選挙目当ての首すげ替えのための政治空白をつくられてはたまらない」と苦言を呈した。

みんなの党の浅尾慶一郎政調会長(比例南関東)は「自民の政権たらい回しを批判してきたのだから信を問うため解散総選挙を行うのが筋」。「こんな形の辞任で沖縄の人々の気持ちは癒やされない」と断じた。

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