福島瑞穂内閣府特命担当相は13日の閣議後会見で、9日に死去した劇作家、作家で文化功労者の井上ひさし氏に哀悼の意を示し、「戦争に対する憤りや庶民の感情を、難しい言葉ではなく『そういう訴え方があるのか』と気付かせるような形で表現していた。議員として非常に触発された」と話した。
「井上氏のファンで、ここ数年ずっと戯曲を見てきた」という福島氏は、太平洋戦争に従軍した作家林芙美子を主人公にした「太鼓たたいて笛ふいて」、原爆投下後の広島が舞台の「父と暮せば」を印象深い作品に挙げた。公演の打ち上げに参加して井上氏と話した思い出も振り返り、「すばらしい人を失った」と惜しんだ。
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