鎌倉市を含む三浦半島地区に多く生息する外来生物による被害を未然に防ごうと、葉山町はタイワンリスが好んで食べるというユズやキンカンの提供を同町ホームページ(HP)で呼び掛けている。
町内にユズの木を植えている家庭が多いことに着目し、木に実ったままになっている果実を有効活用して捕獲用の餌として役立てようという取り組み。ユズの利用に困っている家庭から提供を受け、捕獲に取り組む町民に無償提供する。
町によると、タイワンリスは餌場を共有する習性があり、熟した果実を放置しておくと一斉に襲われてしまう。果実や樹木の食害、家屋や物品の損傷といった生活被害は2008年度で86件。捕獲数は年々増えているが、被害件数は減っていないのが現状という。
町環境課の担当者は「果実を放置しているのは“餌付け”と一緒。もともとの生態系を守るために外来生物の捕獲に理解と協力をしてほしい」と話している。問い合わせは、同課電話046(876)1111、内線453。
【】