リニア中央新幹線構想で、相模原市の加山俊夫市長は1日、駅の建設費約2200億円について、JR東海や国に負担を求める考えを明らかにした。これまで、JR東海は地元負担を求める意向を示しており、松沢成文知事が「賄い切れない。JR東海と国にお願いしたい」と反発。加山市長も松沢知事に同調する形となった。
相模原市によると、JR東海の発表では、神奈川県内にもし中間駅が設置される場合、想定されるのは地下駅で建設費は約2200億円とし、全額地元負担を求める意向という。
これに対し、加山市長は1日の市議会本会議で、「中間駅はJR東海の施設となり、広域的な利用が想定される。リニア中央新幹線は国家的プロジェクトである。JR東海や国の負担を求める必要がある」などと述べた。
さらに、県や自治体などで構成する「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」と連携を図っていく考えも示した。久保田義則氏(新政クラブ)の質問に答えた。
リニア中央新幹線構想は、JR東海が首都圏―中京圏での営業運転を目指すもの。山梨リニア実験線を実用線とした場合、相模原市を通ることが見込まれているという。
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