松沢成文知事は26日の会見で、政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を5月末までに決めるとしていることについて、「残念だが、今の鳩山由紀夫首相の決断力では、かなり難しい」と述べ、否定的な見方を示した。
名護市長選で、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)へ移設する現行案に反対する新人が当選したことに関し、知事は「辺野古移設は難しくなった」と指摘。新たな移設先選定についても「たとえ地域と政府が合意できたとしても、米軍が良いという保証は全くない」と、極めて困難との見通しを示した。
首相については、暫定税率廃止見送りなどを例に挙げながら、「今までの行動を見ると強い決断力で普天間問題を解決できるとは思えない」と批判。米軍再編の重要性を強調した上で、米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)の艦載機移駐などを含む再編全体に影響が出かねないとして、「ほかのスケジュールが遅れないように、きちっとやってもらいたい」と注文を付けた。
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