第62回優良公民館表彰で文部科学大臣表彰を受けた秦野市菖蒲、市立上公民館の向原茂樹館長らが6日、古谷義幸市長に受賞報告を行った。地域の人たちの協力で実施している「かみ放課後こども教室」が評価された。同市内の公民館が文部科学大臣表彰を受けたのは7年連続で8館目。
同公民館は昨年10月から、子どもたちに安全・安心な居場所を提供しようと「かみ放課後こども教室」を月2回実施している。地域の人たち約50人がボランティアで、読み聞かせや紙芝居を行い、ドッジボールなどを指導している。
公民館のある上地域は古くから農業が盛ん。ただ、歴史ある伝統行事が年々薄れつつある。このため、同公民館は、行事の継承に力を入れ、子どもたち対象にどんど焼き、ひな祭り、十五夜の団子作りなどの事業も行っている。
市役所で古谷市長に受賞報告した向原館長は「昔の行事を大切にしたいが、職員だけでは対応できないものもある。地域の人たちの協力が大きい」と話していた。古谷市長も「子どもたちに行事を知ってもらい、体験してもらうのは大切。伝統を残していきたい」と答えていた。
同市内には11の公民館があり、合わせて700を超す講座が開催されている。優良公民館としては、2000年に西公民館が初受賞。以後、03年の北公民館から7年連続で受賞している。
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