他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 浅尾氏VS長島氏、因縁終わらず?/鎌倉市長選

浅尾氏VS長島氏、因縁終わらず?/鎌倉市長選

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2009年10月27日(火) 11:41

8月の衆院選4区で火花を散らした2代議士の“代理戦争”ともいわれた鎌倉市長選。松尾崇さん(36)の圧勝で、浅尾慶一郎衆院議員(比例南関東)が雪辱を果たす形となった。“連敗”を免れた浅尾議員側からは安(あん)堵(ど)の声が漏れる一方、渡辺光子さん(59)を支援した長島一由衆院議員(4区)側からは再々対決を予期する声も。2人の因縁関係は今後も続くようだ。

市長選では、浅尾議員らみんなの党幹部が松尾さんを支援した。民主の国会議員も推薦候補の渡辺さんの応援で鎌倉入りし、双方が相手陣営への批判も交えながら舌戦を繰り広げた。

特に批判のトーンが強まったのが選挙戦終盤。松尾陣営には、松尾さんが秘書を務めた同党の江田憲司衆院議員(8区)や渡辺喜美代表が次々と応援入り。浅尾議員を含めた党幹部3人が民主へ揺さぶりを掛ける演説を繰り返した。

やり玉に挙がったのは、95兆円にふくれ上がった来年度予算の概算要求など。渡辺代表を迎えた23日、浅尾議員は「あれもこれもやる、借金は増やすというのが今の日本の政治。あれかこれかを選び借金は減らすという政治をこの鎌倉から示していかねば」と有権者に訴えかけた。

こうした民主への揺さぶり策が奏功したためか、神奈川新聞社の出口調査の結果では、民主支持層の5割近くが松尾さんに流れた。

当選後、勝利にわく松尾さんの事務所で、浅尾議員は「有権者が国政とは違う判断をしたということ」と、誇らしげに語った。ある市議は「参院補選で民主候補が勝った中、無所属で勝った意義は大きい」とし、留飲を下げた。

一方、渡辺陣営。選挙期間中は相手陣営への批判はそれほど目立たなかったが、渡部恒三党最高顧問を迎えた22日の演説会では、陣営から松尾さんとみんなの党の関係について「実態がよく分からない」と批判する言葉も飛び出した。

市長選で敗戦が濃厚となった後、“代理戦争”の当事者の長島議員は「選挙は勝てば官軍、負ければ賊軍だから」と淡々とコメント。「選挙はこの1回きりではない」と話し、渡辺さんの事務所をあとにした。

来夏の参院選のほか、衆院4区内では来年3月の逗子市議選、同12月の逗子市長選と選挙がめじろ押しだ。鎌倉市議の一人は「どちらかが選挙で敗れるまで地方選のたびに同じ戦いの構図が続くのでは」と話している。

【】

 
 

逗子市長選・逗子市議選に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング