神奈川は金子氏優位、追う角田氏/参院補選
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2009年10月19日(月) 11:02
25日投開票の参院神奈川選挙区補欠選挙で、神奈川新聞社は16日から18日までの3日間、県内の有権者を対象に電話世論調査を実施し、取材に基づく情報も加味して県内小選挙区の総合的な情勢を探った。8月の衆院選で圧勝した民主党はその勢いを維持し、新人の金子洋一氏(47)が優位な選挙戦を進めている。自民党新人の角田宏子氏(42)らが追う展開となっている。同時実施の静岡選挙区補選でも民主党新人がリードしており、民主党は2議席を獲得しそうな勢いだ。
調査では、投票する人を「まだ決めていない」と答えた人が6割弱おり、実際の投票行動によって、情勢が変わる可能性もある。
民主党のマニフェスト(政権公約)実現を訴える金子氏は、民主支持層の約8割を固め、無党派層からは、他候補を上回る3割の支持を集めている。連立政権を組む社民党の支持層からは3割程度の支持にとどまっている。
男女別では男性の半数に浸透、女性の3人に1人が支持している。年代別では、各年代から満遍なく他候補を超える支持を得ている。職種別でも各職種で広い支持を集めている。
自民党再生を掲げる角田氏は、自民支持層の約7割をまとめた。政権交代まで連立を組んでいた公明党は自主投票となっているが、公明支持層の6割の支持を得た。無党派層は約1割と伸び悩んでいる。
唯一の女性候補だけあり、女性の3割弱を集め、特に20代女性は4割弱と金子氏を上回る。職種別では農林漁業で5割以上と他候補より強みをみせている。
「建設的野党」の立場を訴える共産党新人の岡田政彦氏(43)は、共産支持層の9割近くを固め、社民支持層の6割に食い込んだ。しかし、無党派層や男女別でも支持が1割を切っている。
減税による景気回復を主張する幸福実現党新人の加藤文康氏(47)は浸透しておらず、苦戦している。
調査はRDD法で行い、1059人の有効回答を得た。
◆RDD法 ランダム・デジット・ダイヤリング法。コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかける調査方法。電話帳に番号を載せていない人も調査できる。実際に有権者がいる世帯に電話がかかった場合に調査への協力をお願いし回答を得た。
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