千葉景子法相(参院神奈川選挙区)と福島瑞穂男女共同参画担当相(比例)は30日、法務省内で会談し、選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案について、早期実現に向け協力することで一致した。改正案は早ければ来年の通常国会の提出を目指している。
弁護士同士の2人は、1980年代からの付き合い。福島担当相が「弁護士のお姉さんみたいな感じだから、千葉法相と呼ぶのは調子が狂う」などと和やかな雰囲気で始まった会談。夫婦別姓導入や人権救済機関設置など両者が担当するいくつかの案件について、意見交換した。
夫婦別姓について、就任後の会見で通常国会の提出に意欲を示していた千葉法相は会談後、「共通に協力しなければいけない課題がある。実現に向けてやろうと話した」と説明。自らも事実婚と夫婦別姓を選択している福島担当相は「できれば通常国会などに提出できるようお互い頑張ろうということになった」と述べた。福島担当相は法務省と内閣府で実務者レベルの意見交換の場の設置も提案したという。
2人は野党議員時代、毎年、選択的夫婦別姓の導入を盛り込んだ民法改正案を議員立法で参院に提出していたが、廃案が続いていた。
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