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衆院選での民主圧勝の余波、川崎市長選は情勢混とん

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2009年9月7日(月) 00:00

「無所属で政党政治とは区別した形で地方自治を守りたい」。総選挙翌日の会見で川崎市長選でのスタンスとして政党から距離を置く姿勢を示していた現職の阿部氏。しかし、政権交代を確実にした民主党の「単独推薦で立候補したい」と発言したことが、市政界に波紋を広げている。308議席を得る民主党圧勝の余波で、総選挙後の大型首長選として注目される川崎市長選(10月)の情勢も混とんとしてきた。

阿部氏の意向について、民主党県連の花上幹事長は「まだ正式なアプローチがなく、あれば意向や考え方を確認したい」と述べるにとどめた。党内には「阿部市政の8年間に大きな失政はなかった。個人的には阿部氏でいい」との声もある一方、ある市議は「衆院選を見てから支援を求めるとは前代未聞」と、別の候補擁立の可能性も示唆する。

同党の有力な支援組織である連合神奈川は既に阿部氏の推薦を決定し、野村芳広会長は「決定を変更するつもりはない」と強調。7日に開かれた民主党県連の会合では「私どもが重い決断をすることなく、皆さんとともに10月の参院補選や来年の参院選を戦える条件づくりをしてほしい」と述べ、他候補擁立の動きをけん制。花上幹事長も「(連合と)敵味方に分かれて争うのはできるだけ避けたい」考えだ。

一方、自民党市連は市長選での支援を前提に阿部氏との政策協定の調整を進めていた。市連幹部は阿部氏の意向について「本人から断りの連絡を受けておらず、今は粛々と協定締結を目指すだけ」と冷静な反応。しかし、これまで与党として支えてきただけに、「市議会では自公が過半数ということを忘れているのではないか」と憤慨する市議も。

別の市連幹部は「民主党が単独候補を立てることに危機感を抱き、アドバルーンを揚げたのだろう。しかし、民主党市議の中には阿部氏に反発する議員も少なくない」と、国政とは異なる市議会や市政界の微妙な状況を分析している。

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