松沢成文知事は31日、記者団の取材に応じ、衆院選で政権交代が決まったことを受け、「民主党は地方分権改革に力を入れると言っている。今後、民主党はしっかりわれわれ地方と協議し、地域主権国家になるように、ともに仕事ができるのではないか」などと期待感を示した。
松沢知事は「国民が政策選択より政権交代を選択した。マニフェスト選択の前段として、1年で首相が辞めるなど、無責任の極みだった自民党に対する国民の大きな反発があった」と分析。横浜市長選で当選した民主党推薦の林文子氏について、「経営経験がある方。お互い財政が厳しい状況なので連携したい」と述べた。
一方、川崎市の阿部孝夫市長は31日の会見で「日本社会の閉塞感を打ち破りたいという国民の期待が明確に表れた結果」と説明。新たに誕生する民主党政権には「地方分権の推進を期待している」と話した。
阿部市長は旧自治省出身だが、「国の官僚機構はどうしようもない。無駄が多く、威張っている」と指摘。地方自治の観点から「中央官庁の厚い壁を痛切に感じている。(民主党政権によって)もっと風通しを良くして無駄を排除し、地方分権を進めてもらいたい」と“注文”を付けた。
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