ともに11日の投開票に向け、選挙戦終盤を迎えた真鶴町長選と大井町議選(定数14)。候補者が気に掛けるのが投票率だ。当落の行方を左右するだけに、どの陣営も有権者の動向に気をもんでいる。
真鶴町長選の投票率は近年、60%台後半と、ほぼ横ばいで推移する。同じ顔ぶれで立場が逆だった前回は66・99%だった。
今回はどうか。期日前投票の出足は堅調だ。7、8日の2日間で計393票となり、前回を122票上回った。今回の投票率について、現職陣営は「前回並み」と予想。元職陣営は選挙権年齢の引き下げで有権者が増えることから「微増」とみる。
一方、大井町議選の投票率は近年、下落傾向だ。かつては80~90%台と高い水準だったものの、2000年から落ち込み、前回は53・87%まで下がった。
期日前投票は例年と同様、好調に推移している。9日午後6時現在の投票総数は961票で、前回より366票上回った。
投票率に対する各候補の見立ては分かれる。新人は18人出馬で選択肢が増えたことから上昇すると予測。元職は新たに有権者となった18歳以上の「関心に手応えがない」ことから、下落するとみる。ある現職は懸念を口にする。「候補者は多いのに投票率は悪いという、おかしな状況にならなければいいが…」