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若者の政治意識をグラフに、東京都市大と産学連携/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2009年8月24日(月) 00:00

神奈川新聞社は衆院選報道の一環として、東京都市大環境情報学部(横浜市都筑区)の小池星多准教授と、小池研究室に所属する3年生10人と連携し、若者の政治参加意識をテーマにインフォグラフィックス(IG)を作成した。当初は政治に関心が薄かった10人だが、就職や育児などの現状を調べたり、20代の投票率向上を目指す学生団体と対談したりする中で、意識が変化。最後は思いを一つにした。「やっぱり投票に行こう」―。

同研究室は、6月下旬からIG作成を開始。学生たちはまず自分たちの政治意識を見つめた。「政治の仕組みが難しくて理解できない」「新聞やテレビ、インターネットでも政治ニュースは見ない」「家族や学校でも政治は話題に上らない」などの声が挙がり、全員が政治に対して”静観派”であることが分かった。

そこで関心を高める一助にしようと8月上旬、メールを使って若者に投票を促す学生団体「ivote」のメンバーと対談。事務局長で成城大4年の滝本圭さん(22)の「今の政治の影響を一番受けるのは若い僕たち。20代の投票率を上げて、若者の意見を政治に反映させよう」という訴えに耳を傾けた。

同研究室の五十嵐茉阿菜さん(22)は「20代の投票率を急上昇させて、政治家を驚かせたくなった。ivoteの活動をミクシィ(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で紹介してみる」。同世代であるivoteの積極的な姿勢に刺激を受け、同研究室の学生は政治参加意識を変えていった。

グラフ作成に当たり、同研究室と本社は7回にわたって会議を重ねた。学生たちは、アルバイト先の上司や子どもを持つ兄姉などへのヒアリングや、インターネットでの資料収集などを経て、現代社会が抱える課題も確認。大学の学費の上昇や保育所の待機児童数の増加など、若者の身近なところにも不安が忍び寄っていることを実感した。

IGは情報を記事だけではなく、グラフィックスを組み合わせて分かりやすく伝えるデザイン方法だ。同研究室の家中敦司さん(25)は「政治に関心のなかった学生が、少しずつその意識を変えながら作り上げたIG。同世代の若者が投票に行くきっかけになれば」と話している。

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