横須賀市長選で現職を破って初当選した吉田雄人氏(33)が10日、同市役所に初登庁した。マニフェスト(選挙公約集)通りに専用公用車でなく自家用車で到着。支持者の熱烈な出迎えを受けた後、早速、職員には市民本位で仕事をすることなどを求めた。
吉田市長は初登庁式で、支持者から贈られた花束を抱えながら「職員の矢面に立ち批判を受け止められる市長、温かい心を持った太陽のような市長、批判に耳を傾けてどっしりと構える山のような市長になりたい」と抱負を語った。
市役所での就任式では、170人の管理職職員を前に「仕事は立場でなく、結果を見せることで評価される。市民に役立っているかどうかを判断基準に、組織に対する忠誠を職務に対する忠誠に変えてほしい」とあいさつ。市長は選挙戦で市役所を「官僚文化がはびこっている」と批判してきただけに、職員も神妙に聞き入っていた。
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