3日付で就任した川崎市の小田広昭副市長(53)は同日、市役所で記者会見し、「市の総合計画に従い、重要施策を着実に進めていきたい」と抱負を語った。
新川崎や武蔵小杉駅周辺などの再開発のほか、難航している神奈川口構想、地下鉄(川崎縦貫高速鉄道)を担当する小田副市長は「神奈川口は、羽田空港再拡張に伴い、神奈川への人の流れを作り、空港の機能を補完するという意義の大きい開発」と話した。
1992~93年に同市多摩区に住んだ経験があり、「家族5人でよく足を運んだのが生田緑地。川崎は丘陵地や緑の多いイメージが強かったが、赴任してみて川崎駅周辺の変わりように驚いている」と話した。
小田副市長は82年、九州大学大学院修士課程修了後、建設省(当時)に入省。国土交通省住環境整備室長などを経て、内閣官房地域活性化統合事務局参事官から就任した。国交省時代、耐震偽装事件では消費者保護の観点から住宅瑕疵(かし)担保責任保険の仕組みづくりなどに奔走したという。
趣味の自転車は、登坂のタイムを競うヒルクライムレースにも参加する本格派。千葉県白井市在住。妻と2男1女。
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