松沢成文知事が提唱する海水浴場禁煙化をめぐり、2日の県議会厚生常任委員会が、6月末の代表質問に続いて紛糾した。
この日、批判が相次いだのは、松沢知事の会見内容。知事は方針発表で「海岸がある県内14市町の首長は、温度差はあるがいずれも禁煙の方向性に賛同している」との趣旨の発言をした。
土井隆典氏(自民)は「知事が聞いたらダメとは言えません。われわれが聞いたら本音を話しますよ」と挑発。牧島功氏(同)も「私は全首長に確認したが、知事から立ち話で聞いたとか、すれ違いざまに『海岸を禁煙にする』と宣言されたという人もいた。うちは無理ですよという自治体もある」と語気を強めた。
県側は、6月に担当部長らがあらためて各首長らに個別説明に出向いたとして、「各市町村に(賛同の)濃淡はあったが、今月中旬に発足する検討会には、いずれも参加していただける」などと説明した。
牧島氏らは「禁煙化の理由に海岸美化や観光振興を掲げているのに、なぜ厚生常任委員会の所管なのか」などと矢継ぎ早に質問し、議会と知事側の全面対決の様相となっている。
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