市長の辞職勧告決議案を提出へ/鎌倉市議会
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2009年6月22日(月) 00:00
4月の鎌倉市議選時に、石渡徳一市長の後援会関係者が陣中見舞いとして候補者に現金を渡していた問題で、石渡市長の辞職勧告決議案が25日の市議会本会議に議員提案で提出される見通しとなった。22日の市議会議会運営委員会(小田嶋敏浩委員長)で岡田和則委員が方針を明らかにした。
市議会はこれまで、大船観音前マンション問題をめぐり石渡市長に対して2回の問責決議案を可決しているが、辞職勧告決議案が可決されたことはない。今回の問題では賛同議員も多数に上るとみられ、可決される可能性が出てきた。
22日の同委員会では、市民から出された「市長の辞職勧告決議を求める陳情」などを審議。市長も出席し、あらためて自らの関与や法的責任などを否定した。
委員からは「法違反の事実がない中で、議会の案件としてなじまない」と決議への反対意見が出された一方、過去の失政や不祥事を指摘しながら「道義的責任は大きい」とする賛成意見も出された。市議会の申し合わせで、陳情の決議案件は全会一致を原則とするため継続審査となったが、岡田委員が陳情審査とは別に辞職勧告決議案を議員提出する方針を示した。
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