県教育委員会の2009年度県内公立学校教員採用試験で、身体障害者の応募者数が前年度の3倍の28人に増加したことが18日、分かった。身体障害者の教職員への門戸拡大などを目的として新たに創設した制度が奏功した形で、県教委も「相当、効果が出ている」と話している。
県教委所管公立学校の教員採用試験では08年度までの数年間、1100~1200人程度の募集数に対して障害者の応募者数は10人前後で、採用数も数人にとどまっていた。
そうした状況を受け、県教委は門戸拡大とともに、生徒に対する教育的効果の向上などを目的に、一般選考とは別枠で10人程度を採用する身体障害者特別選考枠を09年度の試験から導入。この選考枠に対して17人の応募があり、08年度は9人だった身体障害者の応募者総数は、28人に増加した。県教委は10年度以降も、特別選考枠を継続していく方針。
一方、教員採用試験への全体の応募者数は8582人で、08年度より411人増加。応募倍率は6・9倍となった。
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