地域の課題解決や活性化に取り組む市民向け学習の場「かながわコミュニティカレッジ」(県主催)の本格開設を記念した特別講座が6日、横浜市神奈川区鶴屋町2丁目のかながわ県民センターで開かれた。市民ら約250人が参加した。
開講に先立つあいさつで、松沢成文知事は「市民活動の人材を育成する新たな学びの場。多くの人が受講し、学んだことを生かしてさまざまな分野で活躍し、地域を支えてほしい」と期待を込めた。
基調講演では、学長にあたる初代「カレッジマスター」に就任したさわやか福祉財団理事長の堀田力さんが講師を務めた。「人生の充実とコミュニティの再生」と題し、「ボランティアだから好きなことをする。嫌なことはしない。それが長続きのこつ」などとアドバイスした。
堀田さんはユーモアあふれる話術で何度も会場の笑いを誘い、「世の中、いろんなことが好きな人がいる。それぞれが好きなものを守る活動をすれば、いろんなものが大事にされるあったかい豊かな社会になる」と締めくくった。
また、民間非営利団体(NPO)関係者による「地域での活動の楽しみとコミュニティカレッジの役割」がテーマのパネルディスカッションも行われた。
同カレッジは本年度、県やNPOなどが主催する30講座以上を予定。第一弾として「病院ボランティア養成」「児童英語教育ボランティア入門」など10講座の受講生を募集している。問い合わせは、県NPO協働推進課電話045(312)1121、内線4150。
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