町民センター、有料イベントも開催可能に/寒川町議会で審議
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2009年6月2日(火) 00:00
入場料を徴収するイベントの開催が禁止されている寒川町民センター(同町宮山)について、同町は12月から新たに利用料を設定し、有料イベントも開催できるようにする。6月議会に一部改正条例案が提出され、5日の文教福祉常任委員会で審議される。
同センターは教育、文化の振興を目的とする大型公民館として1979年に開館。町内の文化団体のイベントや小中学校の行事に活用されている。
公民館の使用規約を定める社会教育法では営利を目的とする事業の援助を禁止している。このため、有料イベントを開催する団体の多くは茅ケ崎市民会館など周辺自治体の施設を利用しており、改正を求める声が多く寄せられていた。
このため、同町は昨年度から県教委や周辺自治体の公民館の利用状況について調査を実施。営利目的でなく、各団体の事業経費を賄う最低限の入場料ならば徴収が可能と判断し、3千円を限度に利用を緩和することにした。
改正条例案では、入場料が千円以下、1001円以上2千円以下、2001円以上3千円以下の場合についてそれぞれ1万9500円、2万6千円、3万2500円の利用料金(午前9時から正午まで利用時)を設定。入場料を徴収しない場合の利用料金は据え置く。
大山正館長は「あくまで開催できる行事の幅を広げるための措置。各行事が営利目的でないかどうかは今後も精査する必要がある」と話している。
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