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阿部市長語録を振り返る 舌鋒鋭く国政批判も/川崎市

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年11月18日(月) 22:01

川崎市の阿部孝夫市長が18日退任を迎えた。在任中の会見などでは、市政のリーダーとして市内外の話題や課題に積極的に言及。舌鋒(ぜっぽう)鋭く国を批判することもあれば、時には舌禍を招きかねない危うい発言を口にする場面もあった。「阿部語録」で3期12年を振り返る。

-01年10月 初当選を果たし、野党が多数の議会運営について、「基本的に議会は野党的な存在。議論を重ねていい結論を出すのが正常な姿。選挙のしこりは気にしていない」。

-02年9月 懸案だった行財政改革プランを策定したことを受け、「自己採点は60点。(労組に対しては)私もつらい。不満はあっても理解してもらえるはず。背水の陣だ」。

-03年5月 三位一体改革の一つ、税源移譲が不透明になり、「国の財政と組織を守ることにきゅうきゅうとしている。政府の名に値しない。こんな改革ならやらない方がまし」。

-03年7月 居住地問題をめぐり県議会で98条委員会が設置され、「県政を預かる人たちがやることにしては、幼いですね」。

-03年11月 自らの意向で制定された多選自粛条例について、「自粛となりインパクトに欠けた、やはり禁止にしないと…」。

-04年1月 成人式で成人代表の学生が土足で演台に上がり式典批判のスピーチをしたことに、「彼の行為は器物損壊にも当たる」。後日の会見でも、「跳ね上がった1人が代表の立場を利用しパフォーマンスに及んだ。支持することは絶対にできない」。

-05年10月 再選を決めた後の当選証書付与式で「初めての時は夢中だった。今回は重みを感じる」。

-06年8月 岐阜県の裏金問題が発覚し、「不愉快きわまりない。全国知事会長の県で行われていたのでは、地方分権の信用度はがた落ちだ」。

-06年10月 翌春に改選期を迎える松沢成文知事(当時)について、「続投に期待。松沢知事とは信頼関係があり、良い施策も続けている」。

-07年3月 保育料滞納者への個別面談に市長自身が乗り出す方針を明かし、「滞納は許せない。まじめに払っている人のためでもあり、徴収事務の担当職員を叱咤(しった)激励する意味もある」。後日、滞納者に市職員8人が含まれることが判明し、「誠に残念。ショックを受けている」。

-08年4月 道路特定財源の暫定税率期限切れを受け、「かつてない国民不在、地方不在。国政は何をやっているのか不愉快。こんなことなら国がなくてもいい。全部地方に任せれば地方がちゃんとやる」。

-09年2月 定額給付金について自身の受け取りを問われ、「どうしようかと思っている。景気浮揚の観点からすれば、もらってカラオケを派手にやる方がいいのかな」。後日、「福祉施設の品物を購入して障害者支援に使う」。

-09年7月 全国的に若手市長の誕生が相次ぎ、「『チェンジ=若い人』と結び付けるのは若干危険。私は『チェンジ本舗』を自任している」。

-09年9月 3選を目指す市長選で民主の単独推薦を希望したことをめぐり、「これまで支援いただいた自民・公明の方々に義理を欠き、申し訳ない。謝りたい」。

-09年10月 3選を決めた当選証書付与式で「3回目でも緊張する」。

-10年5月 沖縄の普天間基地移設をめぐる鳩山由紀夫首相(当時)の対応について、「日本の国は大丈夫かと心配せざるを得ない。『パンドラの箱』をひっくり返し、元の混乱状態に戻してしまった」。

-10年7月 参院選の投開票日を前に国会議員数の削減に触れ、「思い切って参院を廃止して経費を浮かすぐらいのことをしてほしい」。

-11年8月 大阪都構想について、「東京のまねをすれば大阪が発展するという考えはとんでもない間違いで時代遅れ。むしろ東京のまねをしてきたから大阪は衰退してきた」。

-12年9月 給食食材からの放射性物質の検出を受け、「そのレベルでびくびくする教育をする方が間違っている。あかの他人とすれ違っても刺される可能性はある。人とすれ違うなと教育しますか」。

-13年2月 高速鉄道事業会計を閉鎖して事実上凍結した市営地下鉄建設について、「当初から危ない夢だと思っていた。私がその悪夢を断ち切った」。

-13年5月 横浜市が待機児童ゼロを達成したことに、「林市長の執念を感じた。(私は)ゼロ宣言するほどの自信はない」。

-13年9月 引退を表明し、「覚悟していたので未練はない。市政をめちゃめちゃにする人しか残らなかったら、場合によっては出馬を考えていた」。

-13年10月 従前から否定的だった中学校給食の導入について、「中学生になったら自分で食べ物を工夫すべき。(給食導入に)金を掛けるなら、子どもに弁当の作り方を徹底的に教育した方が良い」。

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