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原発「即ゼロがいい」小泉氏が首相へ決断迫る

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年11月12日(火) 23:50

小泉純一郎元首相は12日、都内の日本記者クラブで講演し、「首相が決断すれば原発ゼロはできる。首相の判断力、洞察力の問題だが、その方向にかじを切ってもらいたい」と述べ、安倍晋三首相に脱原発を政治決断するよう強く求めた。放射性廃棄物の最終処分場選定が難しい点を踏まえ、原発ゼロ実現の時期を「即ゼロがいい。原発再稼働も中止する。在任中に方向性を出してほしい」と明言し、差し迫った課題であるとの認識を示した。

小泉氏は、自身が最大の政治課題と位置付け、首相在任中に成立させた郵政民営化関連法を引き合いに、「安倍首相が原発ゼロで、自然を資源にした国家をつくろうとの方針を決めれば、自民党内の反対論者もだまってしまう。国民の多数が協力し、野党も賛成だ。郵政民営化の時より、はるかに環境がいい」と指摘。「本音を探れば自民党議員の賛否は半々ぐらいだ。安倍首相が原発ゼロにすると毅然(きぜん)と言えば反対できない」とも述べた。

また、政治が方針を示せば知恵のある専門家らが代替エネルギーで良案を出すとし、「国民から与えられた首相の絶大な権力を、国民が望む方向に使うことができる。こんなに運のいい首相はいない」と政策転換を重ねて促した。

原発ゼロを求める国民運動にも言及。「最後は国民世論。首相も国民の声を聴かざるを得ない時期が来る。あきらめてはいけない」と訴えた。

小泉政権での要職抜てきを足掛かりに首相まで上り詰めた安倍氏に、「世論に抗してやらなくてはならないこともあるが、大きな底流となっている根強い世論を読むことも大事だ」と、“政治の師”としてアドバイスも送った。

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