1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 原子力艦事故想定し防災訓練、除染やヨウ素剤の説明も/横須賀市

原子力艦事故想定し防災訓練、除染やヨウ素剤の説明も/横須賀市

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年11月1日(金) 22:14

放射性物質の汚染を想定した、放射線検査の訓練=横須賀市東逸見町の逸見行政センター
放射性物質の汚染を想定した、放射線検査の訓練=横須賀市東逸見町の逸見行政センター

横須賀市は、米海軍横須賀基地(横須賀市)で空母ジョージ・ワシントン(GW)をはじめとする原子力艦を原因とする事故が起きたと想定した防災訓練を1日、市内で実施した。同基地から近い町内会住民や小学校で避難訓練が行われ、事故時の対応を確認した。

国の「原子力艦災害対策マニュアル」に基づき、放射性物質の拡散など屋内待避を実施すべき事象が発生したと想定。毎年恒例の模擬訓練では消防団が屋内退避を呼び掛け、近隣住民を応急対策拠点に見立てた公共施設に誘導した。

市職員が災害時の避難所で配られる問診票や汚染検査の実態を説明。放射線障害予防のために服用する安定ヨウ素剤の使用法についても触れた。このほか、同基地から半径3キロ圏内にある市立沢山小学校など4校では、校庭から校舎に避難する訓練が行われた。

東京電力福島第1原発事故を受けて原子力規制委員会が定めた「原子力災害対策指針」と、既存の「原子力艦災害対策マニュアル」との間で安全基準の食い違いが生じている。規制委の新指針では毎時5マイクロシーベルトを計測した場合、原発から半径5キロ圏内で即時避難。一方の同マニュアルは毎時100マイクロシーベルトを感知した際、半径3キロ圏内で屋内退避としている。市は避難基準の方向性を明確に示すよう要請しているが、国の対応は遅れている。そのため、今回も「現在の国のマニュアルを踏まえ、従前通りの訓練を実施した」(市危機管理課)という。

原子力艦に関する安全対策の改善を訴える市民グループ「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」の呉東正彦共同代表はこの日の訓練を視察。昨年と比べて除染、ヨウ素剤の説明などが「具体的に行われた点は大いに評価される」とした。一方で、医療訓練などが行われていないことや一部地域に限られている問題点を指摘。「『原子力空母から少なくとも周辺10・5キロが防災重点区域とされるべきだ』と専門家は指摘しており、横須賀市全域だけでなく、さらに広域的な訓練が必要だ」と訴えた。

【】

防災に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング