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古紙持ち去り対策強化、市が8月からGPS追跡も/相模原

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年7月24日(水) 00:38

古紙の持ち去り行為を防ごうと、パトロールする市職員=相模原市中央区の資源物集積所
古紙の持ち去り行為を防ごうと、パトロールする市職員=相模原市中央区の資源物集積所

相模原市は、資源集積所からの古紙の持ち去り対策を強化し始めた。市の廃棄物条例違反(特定の者以外の収集運搬禁止)に当たるとして、古紙を持ち去った緑区在住の男性(64)を5月、初めて告発に踏み切った。8月からは古紙卸売組合とも連携、持ち去り古紙に衛星利用測位システム(GPS)の機器をセットして追跡調査し、持ち込まれた業者に買い取らないよう働き掛けを行っていく。

条例は2010年4月施行され、同7月から罰則規定を適用。市民からの通報などでパトロールを行い、市が委託した業者以外が収集する持ち去り行為を見つけると口頭注意する。

再度の違反行為には、条例内容の入ったチラシに確認の署名を求める。それでも持ち去り行為をやめない場合、市長の禁止命令を出し、警察署にも通報。12年度は計7件通報した。

告発事案は、男性が3月5日、緑区の資源物集積所から古紙を持ち去ったとして禁止命令を出したが、再び4月26日に中央区の集積所から古紙約11キロを持ち去った、とされる。相模原署が書類送検し、条例に基づく罰則処分が23日までに確定しているという。

市による追跡調査は、持ち去りが発生している集積所の資源物にGPS機器をセット。流通ルートを把握することで、都内の古紙卸売組合を通じて持ち去り古紙を買い取らないよう働き掛ける。

持ち去り対策を強化するのは、市が直接古紙などの資源物を集める行政回収方式を取り、市の財産として市財政に影響するため。資源回収の委託や仕分けなどに年間約16億円(12年度)を投じるのに対し、回収資源物の売り払い額は約8億円(11年度)にもなる。

うち、古紙だけの売り払い額は11年度が1万6500トンで約3億円。12年度は古紙売却単価が下がったことも影響し、1万5600トンの約2億円だった。持ち去りの被害量は約1割程度に上る、と想定している。

市資源循環推進課の佐藤清隆課長は「今後も警察署と調整しながら告発していく。GPS追跡と合わせ、持ち去り行為の抑止に結び付けたい」と話している。

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