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13神奈川参院選:ネット駆使で知名度アップへ、効果は未知数

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年7月6日(土) 12:56

21日投開票の参院選で解禁されたインターネットを活用した選挙運動。神奈川選挙区で立候補した11人は、全員が4日の公示後からネットを駆使した知名度アップ作戦を展開している。双方向性が特徴のツイッターやフェイスブック(FB)上には、遊説風景や候補者の「素顔」など、趣向を凝らしたメッセージが飛び交う。主な政党の候補者8人がネット空間という新たな“戦場”で繰り広げている熱戦とは-。

「握手していただき、ありがとう」「たすきがとっても似合ってますね」。公明党・佐々木さやかさんのFB。公示日の演説風景を紹介した投稿に、絵文字をあしらった支援者からのコメントが並ぶ。本人への賛同を示すページ自体への「いいね!」は9千件を突破。ただ、「閲覧者は熱心な支持者が中心」(陣営)で、課題は無党派層への浸透だ。

多くの陣営が街頭演説の録画配信を試みている中、ネットを使った「生中継」に力を入れているのは共産党・畑野君枝さんの陣営だ。「会場に足を運べない人にもリアルタイムで見てもらいたい」と機材をそろえ、熱弁を振るう場面や聴衆の表情などを専属スタッフのカメラが追っている。

また、民主党・牧山弘恵さんはFB、ツイッターを連動させ、同じ内容のメッセージを投稿している。関係者は「手を抜いているわけではなく、成り済まし対策」と説明。4日には「FBなどで『皆さんもぜひ〇〇候補に投票してください』と書いたりすることができます」とネット選挙運動の活用を呼び掛けた。

人気テレビ番組を模した動画配信で、ネットユーザーへの浸透を図っているのは、みんなの党・松沢成文さん。再生回数が2万回を超えている動画もあるが、陣営は「再生回数が思ったより少ない」と今後の伸びに期待を寄せる。

日本維新の会・水戸将史さんは、遊説先の天気や話題を盛り込んだ投稿文で、親近感を高めている。ネット戦略は「素人のスタッフ」(陣営担当者)が知恵を出し合っており、「隠し球はないが、見ている人が楽しくなる」(同)配信を心掛けている。

社民党・木村栄子さんは、ブログやツイッターで主張を発信。ホームページに活動中の写真をアップするなど、県連合や支援者が多面的に支える。みどりの風・露木順一さんは、街頭演説や集会で質問に答える様子などを動画で配信。これまでの実績が伝わるよう、内容を充実させていくという。

一方、県内の政党公認候補で唯一、ツイッターを活用していない自民党・島村大さんは、県連がバックアップに懸命だ。支援者が生放送で応援メッセージを届ける番組などを立ち上げ、組織をフル稼働させた「支援の拡散」を狙う。

総務省が6月に公表したネット利用の実態調査によると、動画サイト利用者は27・2%、FBなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に参加しているのは15・0%にとどまっている。各候補は工夫を凝らすが、得票率アップへの効果は未知数だ。

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