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二町谷の用地売却へ、食品輸入会社が進出/三浦

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年7月4日(木) 00:15

三浦市は三崎漁港の二町谷埋め立て地内約4・4ヘクタールを、食品輸入会社「吉龍」(栃木県足利市)に売却する方針を固めた。売買の仮契約を同社と締結しており、市議会の議決を得れば本契約となる。売却されれば、2007年の分譲開始から初めてとなる。

仮契約は6月26日付で、売却金額は約20億1500万円。市は10日開会の市議会第2回定例会に、関連議案を提出する。同日に先議案件として採決を受けたい考え。今回の土地は、埋め立て地8・6ヘクタールの約半分を占め、契約では、所有権の移転から10年間は水産関連事業に利用すると定めている。

吉龍は1991年設立の有限会社。同社によると、約25億円かけて缶詰や練り物の加工工場、冷蔵施設、製氷工場、荷揚げ場を建設。約200人を雇用し、年間売り上げは50億円を目指しているという。早ければ来年の一部稼働を見込んでいるという。

同社の内田信吉代表は神奈川新聞社の取材に「東北出身なので、三浦の方とともに、復興支援のために被災者を雇いたい」と、半数は三陸地方の被災者を雇う方針を明かした。事業は同社と関連2社で行うという。

埋め立て地は県、市土地開発公社、全国漁港・漁村振興漁業協同組合連合会が水産業の振興のために造成。売却が進まず、多額の負債が生じたため、市は2010年に公社を解散し、負債を市が肩代わりした。

吉田英男市長は「売却できれば大きな前進になる。議会の議決をいただきたい。本契約後は、市も工場の建設をサポートしたい」と意欲を見せた。また、完成すれば三崎漁港で最大規模の加工施設となるため「魚の供給など、市場関係者にも協力を求めていきたい。港や市場の機能を活性化させる要素になれば」と市内経済への貢献に期待した。

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