台湾の李登輝元総統(90)が5月上旬に予定していた訪日を取りやめたことが30日、分かった。関係者によると、高齢のため体調面を考慮したという。
李元総統は、座間、大和両市などにあった旧日本海軍の航空機工場「高座海軍工廠(こうしょう)」で働いていた台湾の元少年工らの来日に合わせ、4年ぶりの訪日を計画。座間市で9日に開かれる元少年工らの歓迎大会にも出席する予定だった。
歓迎大会実行委員会の石川公弘委員長(78)によると、元総統は健康だが、医師に「高齢で長旅はできない」と診断されたという。29日に李元総統の秘書から訪日断念の連絡があった。石川さんは「とても残念。歓迎大会を予定通り開催し、日台友好を願う元総統の思いに応えたい」と話した。
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