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小田原城址公園のクスノキ8本伐採へ、市が検証後あらためて議論/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年3月28日(木) 00:02

2013年度に8本伐採される方針となった北東土塁のクスノキ=小田原城址公園
2013年度に8本伐採される方針となった北東土塁のクスノキ=小田原城址公園

小田原市は2013年度に、小田原城址公園(小田原市城内)の御用米曲輪(くるわ)の北東土塁にあるクスノキ8本を伐採する方針を決めた。27日に開催された「史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会」が市の実施計画案を了承した。史跡保護と緑の共生を目指す独自の試みが一歩進むことになる。

植栽管理の実施計画案によれば、北東土塁(延長約100メートル)にある樹齢100年近いクスノキ38本について、第1段階として13年度に8本伐採する。その後、景観や隣接する学校などからの遮蔽(しゃへい)効果を検証した上で、他の樹木の伐採についてはあらためて議論を行う。

伐採は、根が太く張って遺構を壊したり、密生していて育成状態が良くないものを対象にする。併せて樹木全体の景観を整えるため、現在30~20メートルある高さのおおむね3分の2から2分の1程度まで剪定(せんてい)するなど具体的な取り組みが盛り込まれた。

市は10年12月に同部会を設置、緑の保護を訴える市民と専門家が共生のあり方を探る議論を始めたが、計画策定は難航していた。

この日の会合では「国指定史跡であり、あくまで遺構保全を前提に考えるべき」「議論は今後も続くので、課題を残しても先に進めたい」など、計画案に賛同する意見が多かった。

部会員の一人で「小田原城址の緑を守る会」の鈴木志眞夫代表は「中心市街地内の貴重な緑地でありできる限り残したい。まだ、史跡優先の思想が残されている」などと計画案の再考を求めた。

北東土塁には江戸時代の3棟の米蔵跡や水路跡などが確認されている。また、本格化している御用米曲輪の整備事業は、12年度に入り、戦国時代の北条氏の建物跡など貴重な発見が相次いでいる。

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