大和市は4月1日から、下水道の使用料を平均16・5%値上げする。値上げは2004年度以来8年ぶり。税収減による財政悪化などを受け、市は受益者負担の徹底を図り、一般会計からの繰り入れを段階的に減らしている。18年度まで値上げを続け、最終的に繰り入れをゼロにするという。
市都市施設総務課によると、2カ月間で34立方メートルを排出する平均的な世帯で2600円から3028円に428円増える。市内の下水道普及率は96%。処理場建設や下水管敷設などの借金を年間20億円ほど返済している。このうち、4割を使用料で、6割を一般会計からの繰り入れで補填(ほてん)。値上げにより年間で4億円が増額、使用料の比率は6割に高まる見込みだ。
これまで、おおむね3年おきに料金を見直してきた。09年4月にも予定していたが、直前のリーマン・ショックの影響で値上げを見送った経緯がある。今回は東日本大震災による景気悪化も一段落したと判断し、値上げに踏み切ることにした。一般会計からの繰り入れがゼロになった場合、平均世帯の使用料は2カ月分で4400円ほどになる。
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