
東日本大震災による津波被害を踏まえて、逗子市は4日、夜間でも視認性に優れた津波避難経路を表示する路面シートの設置を始めた。全国的にも珍しい取り組みで一時避難所までの行き先をわかりやすく案内しようと、市が考案した。
シートは縦70センチ、横50センチ。最寄りの津波避難所や一時避難所、高台までの方向を示す矢印と距離が印刷されている。屋外の道路上でも長時間耐えられる特殊な化学処理が施された蓄光材と、広角反射タイプの反射材を採用。暗闇でも光を放って誘導機能を発揮するのが特徴だ。
市はこれまで標高表示板を市内460カ所に設置した。しかし、逗子海岸や小坪漁港などの観光地には土地勘のない多くの観光客も訪れることから、避難場所までをわかりやすく誘導案内していく。
5年計画で市内全域約200カ所に整備する計画で、2012年度は8日までに逗子海岸と小坪海浜地区を中心とする32カ所に新設する。
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