ステンドグラスが新庁舎に彩り-。横浜・戸塚駅前西口地区に完成した戸塚区新総合庁舎4階にある区民文化センター入口近くの壁に、名工の作品が取り入れられている。
制作したのは、ステンドグラス作家で横浜マイスターの平山健雄さん(64)。横70センチ、縦2メートルのステンドグラス3枚で構成される作品は、平泉作「東海道五拾三駅名所古跡略記道中双六」の木版画から、元画をアレンジしたもの。
周囲に日本橋から戸塚経由で見附(静岡県磐田市)までの宿場の様子などを配し、中央に仮名手本忠臣蔵の「腰元於かる」と「早野勘平」、箱根駅伝の絵柄など戸塚にちなんだデザインになっている。
版画の表現を残し、特殊な技術と技法で、スタッフ2人と約1年かけて制作した。「この東海道五十三次のステンドグラスを見て、親子で会話をしてほしい」と平山さん。
横浜戸塚ロータリークラブが創立50周年記念に寄贈したもので、同クラブ前会長の金子禎さん(78)は「新庁舎ができるので、何かを贈りたいと考えステンドグラスにしました」と話している。
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