葉山町の山梨崇仁町長は14日開会した葉山町議会第1回定例会で所信表明に臨み、「『危機回避への備え』と『将来の種まき』を主軸に2013年度の予算案をまとめた」と説明した。
危機回避への備えについて、町長は「地域防災計画の見直しや、2カ年にわたる災害時医療体制の整備、2年目となる防災行政無線の難聴地域対策工事に引き続き取り組む」と強調。「消防の定員数の増員計画を定め、安心・安全の体制強化を図る」と述べた。
将来の種まきでは「待機児童対策や子育て環境の充実、親子で葉山の自然に親しめる機会の創出などに取り組む」と力を込めた。
一方、公共下水道へのし尿投入施設の完工やごみ処理基本計画の改訂、戸別収集の全町開始の検討などを挙げ、「一般廃棄物の処理の関係では多くの課題が山積している」と指摘。その上で「資源の再利用、廃棄物の資源化・減量化については町民や事業者を巻き込んだゼロ・ウェイストを推進したい」との方向性を示した。
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