大磯町は8日発表した2013年度一般会計当初予算案に、妊娠はするが流産、死産を繰り返す「不育症」への治療費助成(3組分、30万円)を盛り込んだ。子育て支援策の一環で町単独事業。県内では横須賀、秦野、大和、綾瀬、中井の4市1町が実施しており、大磯町も実施に踏み切った。
不育症は、原因を検査し治療することで80%以上が出産可能になるが、治療の多くが保険外診療のため、経済的負担から出産をあきらめるケースもあるという。町民から相談を受けた町では、安心した妊娠・出産を後押しするため助成を決めた。
夫婦1組あたり10万円を限度とし、13年度に医療機関で受けた不育症治療に要した費用(保険外のみ)を助成する。
また同町は、75歳以上を対象とした「肺炎球菌」予防接種事業(120万円)も町単独事業で盛り込んだ。接種代金が3千円引きとなる。
高齢者死亡原因1位の肺炎は、その約25%が肺炎球菌によるものといわれている。ワクチン接種で約80%に重症化防止などの効果があるとしている。横浜、藤沢など4市2町1村で実施しており、これに続く。
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