阿部孝夫市長は7日の予算案発表会見で、恒例となっている自己採点について言及。昨年の点数を基礎に算出した結果、4点を上積みして、「今回は89点」と述べた。
根拠について、震災対策や子育て施策など「市民の安全安心」に関する分野の充実で4点、ナノマイクロに代表される「成長戦略」が前向きに進んでいることで3点、認定保育園の保護者負担の軽減策など「行財政改革の成果還元」で2点の計9点を加点した。
一方で、減債基金からの借り入れが続いている点をマイナス5点とし、4点プラスにとどまるとした。3期12年の最終年を89点と採点したことには、「最初は70点から始まっているのでいいのでは」と述べた。
目玉事業については、震災対策、成長戦略、子育て関連の三つを指摘。特に成長戦略については、「日本や世界の将来のために必要なことをやってきた。川崎でやらずに、ほかの誰がやるのだという思いでやってきた」と語気を強めた。
12年間の集大成の意識はあるかとの問いには、「その意識はある。12年というのは一つの区切りで、新総合計画ももうすぐ期限切れ。新しい計画が必要になってくるが、それを私がやるのか次の人がやるのかはまだ分からない」と述べた。
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