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開成町ゆかりのサトイモ「弥一芋」、増産目指し研修会/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2013年2月5日(火) 21:40

弥一芋の栽培に関心を持つ農家らが集まった研修会=足柄上合同庁舎
弥一芋の栽培に関心を持つ農家らが集まった研修会=足柄上合同庁舎

開成町ゆかりのサトイモ「弥一芋」の生産者を増やそうと、地元農家向けの研修会が5日、同町吉田島の足柄上合同庁舎で初開催された。ブランド化に向けて増産が課題となる中、10人が参加し、栽培のこつや出荷までの流れを学んだ。

1900年代初めに同町で種芋を栽培し、住民に配った高井弥一郎さんの名が由来とされる弥一芋は、ねっとりとした食感が特徴。戦後は収穫量で勝る他品種に押され、ほとんど生産されなくなった。再び町の特産品として広めようと、2011年から弥一芋研究会のメンバー17人が県や町の支援を受けて栽培を始め、12年から地元の直売所やスーパーマーケットなどで本格的に販売している。

同研究会が主催した研修会では、メンバーや町担当者らが有機肥料の割合を高めるといった栽培面のこだわりや町が新たな観光資源として位置付けていることを説明。大手スーパー「イオン」からは、昨年10月に「イオン秦野店」で販売したところ4日間で約360袋(1袋500グラム)が完売する人気で、県内の他店舗でも販売を検討していると報告があった。

増産を目指す同会は生産者を募集しており、希望者には種芋を1キロ300円で分ける。遠藤将光会長は「ブランド化にはどうしても生産量を増やさないといけない」と今後を見据えている。

研修会に参加した石塚利夫さん(64)は「地域活性化のために協力したい。農地が狭いので、まずは小さい面積から始めようと思う」と意欲を示していた。

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