横浜地検と横浜刑務所は28日、判決確定日を誤り、懲役刑を受けた男性を本来より3日長く服役させたと発表した。男性は今月下旬に出所しており、地検と同刑務所は男性に謝罪したという。
地検と同刑務所によると、担当の検察事務官が刑の執行に必要な書類を作成する際、執行の起算日となる判決確定日を誤って記載。事務官の上司、担当検察官、刑務所の担当者も誤りに気付かず、そのまま刑が執行されたという。
今月下旬、刑務所から地検に刑の終了を知らせる通知が届き、記載ミスが発覚した。地検は、刑の執行期間や判決確定日については「男性の特定につながる可能性があり、差し控える」として明らかにしなかった。事務官らの処分については「今後、適切に行う」としている。
地検の堀嗣亜貴次席検事は「非常に単純なミスで、誠に申し訳なく、男性におわびを申し上げる」と述べ、同刑務所の伊藤譲二所長は「誤りに気付かず、違法収容事案が発生してしまったことは極めて遺憾。再発防止と信頼回復に努めていく」とコメントした。
【】