横浜市内の病院で死者4人を含む100人超が集団感染するなど、感染力の強さを見せつけているノロウイルス。県内の感染性胃腸炎の患者数は、全域に流行警報が発令された12月上旬をピークに「最悪の水準」は脱したものの、依然として高止まりしている状況だ。県は手洗いの徹底など注意を呼び掛けている。
県健康危機管理課によると、17~23日の患者報告数(1医療機関当たり)は20・41人。大流行した2006年に次ぐ悪い水準となった12月上旬(23・61人)以降は減少傾向だが、今なお警報レベル(20人)を超えたままだ。
同課は「例年と同じ傾向をたどれば1月には収束する見通しだが、引き続き予防の徹底が必要」と指摘、乳幼児や高齢者を中心に注意を呼び掛けている。
感染性胃腸炎はノロウイルスが主な病原体とされ、下痢や嘔吐(おうと)などの症状を引き起こす。予防には丁寧な手洗いが効果的で、感染者の便や吐いた物を処理する際は、薄めた塩素系漂白剤を浸したペーパータオルなどで拭き取るのが有効とされる。
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