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12神奈川衆院選:県内主要政党が総括、自民「実体ない勝利」/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年12月18日(火) 00:36

自公両党の当選者にバラの花をつける自民党県連の竹内幹事長=17日午前1時すぎ、自民党県連
自公両党の当選者にバラの花をつける自民党県連の竹内幹事長=17日午前1時すぎ、自民党県連

自民党が大勝した衆院選結果を受けて、県内の主要政党は17日、それぞれ会見し選挙戦を総括した。政権復帰する自民は「党が変わった姿を見せなくてはならない」と強調。歴史的大敗を喫した民主党は「結党以来の危機だ」と再起への険しい道のりを口にした。

小選挙区で14人が勝利し、比例復活を含めると17人全員が当選を果たした自民。県連の竹内英明幹事長は勝因を「民主が悪すぎた。勝ったというより勝たせてもらった」と“敵失”に乗じた結果と分析。党の県内比例得票率が惨敗した前回とほぼ同水準だったことなどを踏まえ「実体のない勝利という感覚だ。来夏の参院選に向け、休んでいる暇はない」と気を引き締めた。

輩出した現職閣僚が落選するなど、比例復活を含め当選者が2人に激減した民主。県連の谷田部孝一幹事長は「これだけ厳しいのは予想外だ」と嘆いた。県連執行部を刷新する考えを示し、「消費増税をめぐり、多くの離党者が出たことが影響した」と敗因を分析。地元での活動量などを挙げ「自民の足腰の強さには及ばない」とも指摘し、参院選への複数候補擁立は現時点で困難との認識を示した。

前回失った県内小選挙区の議席を奪還した公明党県本部の上田勇代表は「自公で信頼できる政権をつくると訴え、信任をいただいた」と安堵(あんど)感を漂わせた。自民との選挙協力に関して「政権奪還への強い思いを共有でき、これまで以上に一生懸命やっていただいた」と感謝、引き続き連携していく意向を示した。

既成政党との違いを打ち出した第三極。日本維新の会は自民、民主に次ぐ第3勢力に躍り出たが、県内では小選挙区で擁立した8人が全敗、比例復活もかなわなかった。水戸将史参院議員は「擁立間もない中で候補者はよく戦ったが、準備期間が短かった」と総括。「石原代表、橋下代表代行のネームバリューで、党への一定の評価はあった」としつつ、「落下傘の候補者も多く、党と候補者が結びつかなかった」と悔やんだ。

幹部が小選挙区で2議席を獲得するなど躍進したみんなの党。中西健治県選対本部長は「第三極でいろいろな動きがあった中で、まずまずの結果」と評価。今回の衆院選で善戦した落選者を含め「参院選の候補者を早急に決めたい」と意気込んだ。他方、「自民、民主との差別化に加え、第三極で競合する他党との違いも説明しなくてはならない難しい選挙戦だった」とも述べた。

日本未来の党は小選挙区で6人を擁立したが全敗。比例復活で唯一議席を確保した阿部知子県連代表は「直前の結党で浸透する時間が不足した。私しか当選せず、責任を痛感している」と表明。一方で「衆院で自民が単独過半数を上回ったので、参院での勢力図が大切になる。何としても候補者を立てたい」と、参院選で候補者擁立を目指す意向を明らかにした。

2議席獲得を目指した比例南関東で1議席にとどまった共産党。県委員会の岡田政彦書記長は、「即時原発ゼロなどの政策に共感はあったと思うが、二大政党に対する批判票を第三極に吸収され、十分浸透させることができなかった」と悔やんだ。

社民党はこれまで守ってきた比例南関東での議席をついに失った。県連合の高橋八一幹事長は「何とも言葉にならない。敗因は何かという次元を通り越している」とショックを隠しきれなかった。立て直し策も「非常に悩ましい。自分では、答えは出ない」と厳しい党勢を嘆いた。

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