ノロウイルスを主因とする感染性胃腸炎の患者数が警報レベルに達したとして、県は6日、県内全域に流行警報を発令した。大流行した2006年に次ぐ最悪の水準で、今後の動向に注意を呼び掛けている。警報発令は3シーズン連続。
県健康危機管理課によると、今冬の患者数は11月上旬から増え始めた。11月26日から12月2日までの1医療機関当たりの患者数は21・29人で、前週(13・49人)から急増。例年は12月に流行のピークを迎えることから、県は今後も増加傾向が続くとみている。
感染性胃腸炎はノロウイルスが主な病原体とされ、下痢や嘔吐(おうと)の症状を引き起こす。乳幼児や高齢者を中心に感染が拡大する恐れがあり、県は食材の加熱や食事前の手洗いなど予防策の徹底を呼び掛けている。
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