24日に相模原、川崎両市内で演説した野田佳彦首相は「政権交代前にできなかった改革を前に進めるのか、古い政治に戻るのかが問われる」と訴え、政権を争う自民党との対立軸を明確に打ち出した。
野田首相は争点に社会保障制度、経済、エネルギー政策、外交・安全保障、政治改革を列挙。
自民党の経済政策を「借金をつくり公共事業をばらまこうとしている」と批判。エネルギー政策では「2030年代までに原発をゼロにする。自民党は10年間立ち止まって考えるというが、惰性の政策が続くだけ。『続原発』だ」とした。
自民党は衆院選の公約に自衛隊を「国防軍」と位置付ける憲法改正を明記しているが「平和国家として歩んできた基本線は譲れない。威勢のいい外交政策を国民が喜んでいるという錯覚に陥れば、この国が危ない」と述べた。
民主党候補予定者の本村賢太郎氏(42)=14区、笠浩史氏(47)=9区=の応援演説で語った。
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