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12神奈川衆院選:維新が県内6人擁立、水戸選対委員長「小選挙区で10人以上目指す」

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年11月22日(木) 00:18

日本維新の会は21日、衆院選小選挙区の3次公認を発表し、県内では6人の公認候補予定者を明らかにした。このうち4人は次期衆院選に向けた一般公募の中から選定され、2人は旧たちあがれ日本系。神奈川で維新候補予定者の出馬表明は初めて。

擁立が決まったのは、1区は会社員・松本孝一氏(52)、3区は元会社役員・高橋真由美氏(44)、5区はNPO法人役員・湯澤大地氏(45)、12区は元会社員・甘粕和彦氏(29)、13区は元海老名市議・太田祐介氏(38)、14区は元衆院議員・中本太衛氏(47)の6人。このうち、12区以外は選挙協力を模索しているみんなの党も候補予定者を擁立しており、競合する形となった。

県庁で会見した水戸将史選挙対策委員長(参院神奈川選挙区)は「狙い撃ちをした訳ではないが、これからも競合するところは出てくる」と指摘。「みんなの党と調整しながら、順次空白区を埋めていく」と述べ、県内で10人以上の擁立を目指す考えを示した。

維新はこの日、民主党に離党届を提出した小沢鋭仁元環境相ら計60人(神奈川の6人を含む)の3次公認候補予定者を発表。石原慎太郎代表ら“目玉候補”の比例単独擁立も想定しており、小選挙区とあわせて衆院過半数(241人)を超す出馬を検討、今回で計116人となった。

小選挙区の4次公認は22日、5次公認は24日に発表される予定。

◆「ガチンコ対決」 戦々恐々みんな

衆院選に向けた「第三極」をめぐる攻防が、県内でも熱を帯び始めた。日本維新の会は21日、県内初の公認候補予定者6人を決定、一気に攻勢をかけてきた。神奈川に以前から根を張るみんなの党も、新たな公認を発表。「ガチンコ対決」のようになった展開に、各候補予定者は戦々恐々としている。

「厳しい。票が割れる」。みんなの党公認で衆院13区から出馬予定の菅原直敏氏は、県議会に辞職願を提出した数時間後、維新の対抗馬が立候補することを知った。

相手は、元海老名市議の太田祐介氏。みんなの党支部長として14区からの出馬を目指していたが、維新候補に「くら替え」、市議時代の地元に「国替え」した。太田氏は会見で、遠慮せずに舌戦に挑む覚悟を示した。

県内18選挙区のうち、すでに13選挙区で衆院選を見据えた活動を展開していたみんなの党。20日の1次公認発表は「(維新との)事前の調整で問題ないと互いに認めたところだけ」(江田憲司幹事長)と8人にとどめていた。ところが、維新は翌21日の会見で、重複する3選挙区に候補予定者を擁立。直後に、みんな側も残る5選挙区で追加公認を出した結果、計5選挙区で対決する構図になった。

連携を模索し続けてきたが、みんなの党の2次公認を得た田中朝子氏(7区)は「選挙は何が起こるか分からない、怒りはない」。維新の公認と選挙区の決定を待つ松田学氏は「私は『まな板の上のコイ』のようなもの。(公認が出ないのは)政界再編の流れに伴う産みの苦しみだ」。

第三極同士のつぶし合いとも映る擁立合戦は、既成政党に有利に働く可能性もある。自民党県連の竹内英明幹事長は「やるべきことをやるだけだ」と、動じる気配はない。民主党県連の谷田部孝一幹事長も「動きを気にせず、足腰を強くして臨むだけだ」と、新勢力を迎え撃つ意欲を示した。

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