他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 「施設全廃」「神奈川州」で県議会、議案賛成でも批判集中/神奈川

「施設全廃」「神奈川州」で県議会、議案賛成でも批判集中/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年10月16日(火) 23:58

「施設全廃」に象徴された県緊急財政対策の策定経緯などをめぐり、16日の県議会で厳しい指摘が相次いだ。議案採決の本会議で討論に立った主要会派は黒岩祐治知事の手法を「拙速」「唐突」などと批判。採決はそろって賛成したものの「知事はなかなか学習しない」との不満がくすぶる。

緊急財政対策は外部有識者による「県有施設の原則全廃」「補助金の一時凍結」の提言を受けてまとめた。わずか4回の会合で出された刺激的な提言に、あらためて批判が集中した。

討論で自民党の国松誠氏は「関係者は翻弄(ほんろう)されている」と訴え、方向性判断の経緯などの資料提出を迫った。民主党の寺崎雄介氏も「出し方に問題がなかったか。誤解を解く対応をしたか」と疑問をぶつけた。

県民に直接影響する問題だけに、他会派も「中長期的視点で資産を把握して」(みんな・楠梨恵子氏)、「不安をあおった反省を」(公明党・小野寺慎一郎氏)、「一つ一つ精査して検討を」(県政会・山本俊昭氏)とそろって苦言を呈した。

批判は横浜市の特別自治市構想に刺激されて打ち出された「神奈川州」構想にも。「唐突だ。県のあり方を拙速に定めることに強い危惧を感じる」(国松氏)、「道州制とは別物。十分に議論されたとは言い難い」(寺崎氏)と厳しい言葉が飛び交った。

賛成討論ながら批判が相次ぐ光景は、黒岩県政ではすっかり恒例になった。1年前にはエネルギー政策をめぐる知事公約の「忘れてほしい」発言などが物議を醸し、今年7月には県民センターの入札中止問題などがやり玉に挙がった。

県議会は「ほぼオール与党」の構図。議員の中には「賛成とはいえ指摘すべきはする姿はむしろ健全」との声もあるが、「毎回同じ展開だ。議会の指摘を何とも感じないのなら、こちらも考えないと」と不穏な空気も漂う。

【】

 
 

道州制に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング