他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 県が緊急財政対策案を公表、廃止施設9カ所のみ/神奈川

県が緊急財政対策案を公表、廃止施設9カ所のみ/神奈川

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年9月27日(木) 23:47

黒岩祐治知事は27日、県緊急財政対策案を公表した。県有施設の「3年以内に原則全廃」、補助金の「一時凍結」という外部有識者会議の提言を受け方向性を示したが、廃止施設は9カ所にとどまり補助金は凍結判断を先送りした。黒岩知事は「これからがスタート」としており、県民や議会、関係団体などに説明し、できるものは2013年度当初予算に反映させる。

財政見通しは13、14年度で計1600億円の財源不足と推計。一方で、対策により不足額をどれだけ圧縮するかという目標数値は「今は出せない」(知事)として掲げなかった。

県有施設は全ての施設名を列挙し、それぞれに「検討の方向性」を示した。

県民利用施設(124カ所)で「廃止」とされた9カ所のうち高等職業技術校4校と花水レストハウスは廃止が決定済み。新たに廃止とされたのは事実上、大野山乳牛育成牧場(山北町)や津久井馬術場(相模原市)など4カ所のみだった。このほか「移譲」44カ所、「集約化」20カ所-など。「継続」は36カ所あった。

県の出先機関(98カ所)は「再編・統合」35カ所、「民間活力の活用」12カ所、「関連機関との統合」7カ所-など。外部会議で検討中の県立学校は除外した。

一方、補助金(272件)は個別名と金額を列挙したものの「特に重点的に見直す」「個別的観点から見直す」などに区分しただけで、個々の判断はしなかった。

財政対策として人件費抑制や課税自主権の活用などの項目も並べたが、具体策には踏み込んでいない。

対策は初の通年予算編成を終えた黒岩知事が今春、「県財政は危機的状態だ」として着手。「神奈川臨調」(座長・増田寛也元総務相)の提言を受け、「聖域を設けずにゼロベースから徹底的な見直し」「職員に相応の負担」「危機感共有と関係者の理解・協力」の3点を基本スタンスに庁内で検討してきた。

【】

 
 

黒岩祐治(政治家)に関するその他のニュース

政治・行政に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング