三浦市は廃止、譲渡を検討している白秋記念館(同市三崎町城ケ島)について、12月をめどに廃止時期を決めるとした。
16日に開かれた市の政策会議で決定。会議の結果を30日に公表した。
記念館は三崎ゆかりの詩人・北原白秋(1885~1942年)の功績を展示しているが、施設の老朽化を迎えている。今後、関係団体と協議を重ね、12月をめどに現在の施設の廃止時期を決めるという。ただ、「功績の伝承は必要」(市教委生涯学習課)とし、並行して現在の施設に代わる伝承の手法を探っていくという。今後の運営方針が決まるまでは、引き続き市が直営で管理する。
このほか、大規模な修繕が必要となることから2012年度末での廃止を打ち出していた勤労市民センター(同市天神町)については、「利用団体の理解が進んでいない」(市商工観光課)として、予定を1年先送りし、13年度末に廃止することにした。今後も利用団体と協議を続け、理解を求めていくという。
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